【16冊目】『はみがきあそび』

偕成社から出ているこの「あかちゃんのあそびえほん」シリーズは子どものころ読んだこと、見たことがある方も多いのではないでしょうか。

これからたくさんのルールを覚えていかなければならないあかちゃん。
言葉で伝えても理解するのは難しい。
厳しくすると親も子も疲れてしまう。
このシリーズは様々な生活習慣をしかけ絵本という形で楽しく身につけることができるように作られています。

中でも我が家が大変お世話になったのが、この『はみがきあそび』。
子どもに歯が生え始め、歯磨きをスタートしたころ、「絶対に虫歯にさせてなるものか…!」という使命感に燃えた母。
その「圧」を敏感に感じたのか、子どもたちは歯磨きのたびに泣き叫び、逃げ回っていました。
楽しい雰囲気を出そうと歌ってみたり、飛行機の真似で歯ブラシを動かしてみたり、試行錯誤を繰り返すものの、それでも嫌がるため結局最後は暴れまわる子どもを足で挟みこんで、泣き叫んで大きな口を開けているのをいいことに無理やり磨くという日々…。
たかが歯磨き…しかし終わるころには親も子もぐったり。

そんな時に出会ったのがこちらの絵本でした。
こいぬやこねこが順番に歯磨きをしていく、というだけのしかけ絵本。
なのに、この絵本を持たせて読みながら歯磨きをするようになってから、これまでの格闘が嘘だったかのように大人しく磨かせてくれるようになりました。

いくら口で伝えても駄目だったのに…。
絵本の力を改めて実感すると同時に、私自身が歯磨きを恐怖のモノにしていたんだなと反省しました。
絵本は目と耳でイメージを取り入れるのであかちゃんにもスッと伝わることができるのかもしれませんね。
とにかく、この本は我が家にとって救世主となりました。感謝!!