【36冊目】『くまのこうちょうせんせい』
「おはよう!」と毎朝元気にむかえてくれる、くまのこうちょうせんせい。
だけど、ひつじくんは大きな声が出せません。何度も練習しますが、どうしても大きな声が出ません。
そんな時、大好きなこうちょうせんせいが病気になり、小さな声しか出せなくなってしまいます…。
これは実話を元にしたおはなしです。
神奈川県茅ケ崎市の浜之郷小学校校長・大瀬敏昭先生がモデルになっています。
大瀬先生は余命3ヶ月を宣告された後も、学校に通い『命の授業』を続けられたそうです。
限りある命、だけど、心としてずっとつながっていく。
だからこそ、自分の手で縮めてはいけない。
自分のよりどころになる信じるものを持つこと。
『くまのこうちょうせんせい』はそんな大瀬先生と交流のあったシンガーソングライターのこんのひとみさんと、絵本作家のいもとようこさんによってつくられました。
優しくてかっこいいくまのこうちょうせんせいに「子ども」の正解を大人が勝手に決めるのではなく、声を聴き、分かち合う大切さを教えられました。
本当に優しい1冊です。