【62冊目】『おおきなかぶ』

おじいさんがかぶをうえました。
「あまい あまい かぶになれ。おおきな おおきな かぶになれ」

おじいさんの願い通りとても立派に育ったかぶ。
おじいさんはそのかぶを抜こうとしますが…。

大人から子どもまで知らない人はいないのではないか、というほど有名なロシアの昔話「おおきなかぶ」。
その中でも、一番よく見かけるのが福音館書店から出版されている、こちらの絵本ではないでしょうか。

一度聴いたら忘れられない「うんとこしょ どっこいしょ」の掛け声。
その掛け声が、何度もテンポよく繰り返されるところも、子どもたちにとっては面白いポイントなのでしょう。
そして、佐藤忠良さんの描く躍動感のある絵。かぶを抜くのが本当に大変そうなのが伝わってきます。
おじいさんが大きなかぶに喜んでいるところや、疲れてきってかぶにもたれかかっているところなんかは妙にチャーミングで笑っちゃいます。

おはなしは単純な繰り返しなので、我が家では登場人物を身近な人たちに変えて楽しんでいました。
「○○ちゃんがママを引っ張って、ママがパパを引っ張って、パパがかぶをひっぱって」
引っ張る人数はいくらでも増やせるのでどんどん、どんどん増やされて一向にかぶが抜ける気配はなくなっちゃいますが…(笑)

赤ちゃんの頃は、膝にのせて「うんとこしょ どっこいしょ」リズムに合わせて、ゆらゆらしながらおはなしをするのがお気に入りでした。

私は幼稚園の頃、お遊戯会でこの絵本の劇をしたのですが、きっと他にもしたことのある方多いのではないでしょうか。

長い年月、多くの人に愛され、読み続けられている理由がわかる魅力たっぷりのおはなしです。