【60冊目】『ほら、ここにいるよ』

やあ!このほしへようこそ
ぼくらはここを“ちきゅう”とよんでいるよ

こちらは作者のオリヴァー・ジェファーズさんが息子さんが生まれてすぐ、この世界について息子さんに知っておいてほしいと思ったことを記した、地球を歩いていくための案内図ともいえる絵本です。

まずは宇宙から地球へ、そしてその中で生きる生き物、人間、その暮らしと、私たちが生きている世界について丁寧にそして優しく説明されています。
その優しい文章と美しく温かい絵から地球のすばらしさや、生きている時間の大切さを息子さんに伝えたいという作者の愛を感じます。
大切な1人に向けて丁寧に作られたこの1冊だからこそ、たくさんの人の心に優しく寄り添ってくれるのかもしれません。

この絵本を手に取ったきっかけはtupera tuperaさんです。
tupera tuperaさんの作品が大好きで思わず購入しちゃいました。
今回は訳者ですが、tupera tuperaさんの紡ぐ優しい言葉と書き文字はこの本のもつ温かさにとてもマッチしています。

大きく感じても、宇宙から見ればちっぽけなものだし、一人ぼっちに思えても、声さえ出せば実は周りに助けてくれる人はたくさんいる。
それが、私たちの生きている地球というほしなんですね。

産まれてくる大切な人に贈りたい、そんな1冊です。