【32冊目】『てぶくろ』
おじいさんが雪の中、手袋を片方落としていっていきました。そこへネズミがやってきて「ここでくらすことにするわ」と手袋に入りました。そのあと、カエルやウサギやが次々やってきて、「わたしもいれて」と仲間入り。手袋はもう今にもはじけそう…。
こちらの絵本は子どもが生まれたころ、まだあまり絵本をそろえておらず、とりあえず実家から私が子どもの頃読んでいて好きだった本を、と持ってきた中の1冊です。
手袋に次々と動物が住み込んじゃう、絵本ならではのおはなしに子ども心を掴まれます。
少し大きくなると「この手袋一体どうなってるの?」「おじいさんがとてつもなく大きいの?」と不思議だらけなのですが、そこもまたおもしろい。
お話だけでなく、絵もユーモアに溢れています。
住民が増えるにつれ、少しづつカスタム?リフォーム?されていく手袋。
ちょっと寒さをしのぐためじゃなくて、動物たちの「ここでくらす」への本気度が見え、笑っちゃいます。
大人になった今でも大好きな絵本の一つです。
この手袋の動物たちのように世界中の人々が仲良く幸せに暮らせる日が来ますように。