【34冊目】『どんなにきみがすきだかあててごらん』

チビウサギがデカウサギに聞きます。
「どんなに、きみがすきだかあててごらん」
最初は答えに困るデカウサギですが、お互いにからだをいっぱい使って「こんなに」好きだと伝えあいます。
からだの大きさでは勝てないチビウサギはもっと大好きを伝えるために考えて…。

この絵本は10年以上前のクリスマスに主人からプレゼントされたものです。
何といっても魅力は読んだ後の幸福感。
大人になり「大好き」を言葉にすることが中々なくなってしまったからこそ、シンプルに「大好き」を伝え合うウサギたちが羨ましくなっちゃいます。

今、この絵本は子どもたちへ。
まだまだ幼い子どもたちは毎日のように「おかあさんのことだーいすき!」と言ってくれます。
私も子どもたちには言葉で「お母さんはもっとだいだいだいだい大好き!」と伝えます。
すると、いつも「それよりもっとだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだいだい・・・・・だいすき!」ともう「だい」を言いたいだけみたいになっちゃうのですが…。
こんなやり取りも今しかできないと思うと、とても愛しい時間に感じます。

伝えることの大切さ、伝わることの幸せを気づかせてくれる、そんな1冊です。