【48冊目】『しっぱいなんかこわくない』

主人公のロージーは学校では大人しい女の子。
夢は世界一のエンジニアになること!
だけど、皆には夢を隠して、誰もいない秘密の工場でこっそりメカを作り続けています。
それはなぜか…それはロージーがもっと小さなころ大好きなおじさんのため一生懸命作ったメカを大笑いされてしまったから…。
そんなある日、大叔母さんが遊びにやってきて…。

私の娘はどこか完璧主義なところがあります。
分からないことは答えたがらない、失敗したときは認めたがらない、できないことはやりたがらない。
でも、少しでもできる、わかった!と感じたとき、そこからの彼女のパワーは親でも驚くほど。
だからこそ、失敗は恥ずかしくない、失敗を恐れてほしくない、その失敗こそが成功につながっているんだよ。
そんな思いが少しでも伝わればいいなと思い選んだのがこちらの絵本です。

アメリカで刊行され、ベストセラーにもなったこちらの絵本。
NASAの女性宇宙飛行士 キャスリーン・ルビンズさんが国際宇宙ステーション(ISS)から地球の子どもたちへ読み聞かせをしたことでも話題となりました。

大人からすると子どもたちの行動は思いつきもしないもので、可愛くて、面白くて、馬鹿にしていなくても笑ってしまうことも多々あります。
だけど、子どもたちの真剣な気持ちに気付かなければ、大切な自尊心を傷つけてしまうかもしれません。
子どもたちは皆、素晴らしいエンジニアで、アーティスト。
たくさんの可能性をもっている、その芽を大人が摘んでしまってはもったいない。
子どもが真剣なら、大人もまっすぐ向き合わなくてはいけないとですね。

子どもたちにはどうか、たくさんたくさん失敗しながら、何にでもチャレンジしてほしい。
私は大叔母さんのようにかっこいい女性ではないですが、

「いまのしっぱいは、だいせいこう!」

この言葉は自分の子どもたちにも伝えたいな、覚えていてほしいなと思っています。