【44冊目】『なつみはなんにでもなれる』

作者は『りんごかもしれない』などで人気のヨシタケシンスケさんです。
ヨシタケさんの作品はどれも大好きなのですが、中でもPHP研究所から出ている「小さな四角シリーズ(と勝手に名付けている)」は子どもたちにも私にもことごとく大ヒット!
その中の1冊がこちら、『なつみはなんにでもなれる』です。

「すごくいいことおもいついたよ!」と突然、なつみが何のまねをしてるかあてるゲームをはじめます。
なつみの「コレ、なーんだ?」は超難問!
もちろんお母さんは全然答えられません。
ユニークだけどリアルな親子のやりとりにクスっとなります。

そして読み終わると、子どもたちはなつみに感化されてものまね出題者に…。

ヨシタケさんの描く子どもたちはどうしてこんなに生き生きとしているのだろう。
とてもユニークで…と思っていたけれど、不思議とどの子どもたちもどこか、我が子や、自分の子どもの頃を思い出させるのです。
あー、子どもってみんな、こんなに自由で、豊かで、愛らしいのだ、と改めて思い出させてくれます。

「まーた、わけの分からないことしだして…」と呆れることもしばしばですが、その貴重で自由な時間をもっと大切にしたいと感じました。
本当に今、この子たちは「なんにでもなれる」のだから。

何度読んでも笑えて、あったかい気持ちになれる1冊です。

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