【12冊目】『オレ、カエルやめるや』
カエルをやめたいカエル。
だって、なんかぬれてるし、ヌルヌルしてるし、ムシばっか食べてるし…。
もっとかわいくて、ふさふさのものになりたいと言い出します。
だけどおとうさんにことごとく「なれないよ」と一蹴されて…。
ちょっぴり生意気なカエルとその意見にどれも否定的なおとうさん。
これだけ聞くとなんだかネガティブな印象を受けますが、この2匹の会話はとってもユーモアにあふれてて、何度もクスっとさせられます。
タイトル、イラストの愛らしさ、吹き出しだけで進んでいくストーリーどれもインパクト大で魅力的です。
「なんで?」「なんで?」を繰り返すカエル。
我が家の子どもたちと同じで、子どもの「なんで?」攻撃に苦労するおとうさんの気持ちがよ~くわかります。
他のモノにはなれなくても、君は君のままで素晴らしいんだよと優しく背中を押してくれる、そんな1冊です。