【58冊目】『ポットくんのおしり』

ある日、ポットくんは自分のおしりに穴が開いていることに気が付きます。
「どうしてぼくのおしりにあながあるんだろう?」
ポットくんはそのわけを知るために、おすましジョウロさんや、ミミズのしましまくん、シャベルのおしゃべりじいさんを訪ねて回ります。
そんな時、迷子になって泣いているヒヤシンスちゃんと出会って…。

春になり、あちこちで色とりどりの草花がきれいに咲いていますね。
娘が幼稚園から持ち帰った植木鉢にも赤いチューリップが可愛く咲きました。
そんな景色を見ていると、ふと子どもの頃読んでいたこちらの絵本を思い出したので、本棚から引っ張り出してきました。

絵もそれぞれのキャラクターも植木鉢の穴を「おしりのあな」といっちゃうところも、どこもとっても可愛らしいおはなしです。
土をそのまま入れて、ぼっとんぼっとん出てくるところは「うんちみたい~笑!」と子どもたちに大好評。
「うんち」はどうしてこんなにも子どもの心を惹きつけるのでしょうか…。

小さな子どもでもわかりやすく植木鉢の仕組みやお花の植え方を知ることができます。
そして、この絵本を読むと、お花を育てたくなってきます。
そういえば、去年集めたアサガオの種、もうすぐ植えれるかなー…。今年も子どもたちと一緒に土いじりを楽しみたいと思います♪

作者の真紀文絵さんと石倉ヒロユキさんはご夫婦で、園芸好きが高じてイギリスに渡られたそうです。
あとがきからもその園芸愛と自然の中で暮らす、色鮮やかな生活が垣間見えます。
植物や生き物と触れ合うことは、心を豊かにしてくれるのでしょうね。

子どもの頃に家にあったのはこの「ぽっとくんのおしり」だけだったので知らなかったのですが、実はこの「ポットくん」、シリーズ化されていたようです。
また今度、ポットくんの他のおはなしも読んでみたいと思います。