【73冊目】『そらまめくんのまいにちはたからもの』

こちらはなかやみわさんの大人気「そらまめくん」シリーズの1冊、『そらまめくんのまいにちはたからもの』です。

どの ひも にどと こない たいせつな まいにちです。

今回のおはなしは移ろいゆく季節の中、そらまめくんたちが、その時その時を楽しむ姿が描かれています。

いつもと同じ仲間たちと、いつもと同じように毎日を過ごしているそらまめくんなのですが、ページをめくる度に時が流れるのを感じることができます。
丁寧に丁寧に描かれた背景は、そのときの空気や匂い、温度まで伝わってくるかのようです。
それぞれのページが1つとして同じ時間はないんだ、何気ない毎日を楽しむことはこんなにもキラキラしているんだということを教えてくれます。

可愛らしいフィクションではあるのですが、設定は細かくてとてもリアル。
そんななかやみわさんの作品は子どもたちに日本の四季の美しさを伝えるのにもピッタリだと思います。

変わる毎日も、その中にある変わらないモノもどちらも大切で、かけがえのないもので、それらが積み重なって「いま」になっているのですね。
子ども達だけでなく、おとなの人にも読んでもらいたい、そしてぜひ、1ページ、1ページをじっくり眺めて感じてほしい、そんな1冊です。

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