【54冊目】『にげてさがして』

「よのなかには、いろんなひとがいる」
得意なこと、苦手なこと、好きなもの、嫌いなもの、みんなそれぞれ違う。
そして、様々な考えや感情を持ったたくさんの人がいれば、その中には必ず「そうぞうりょくをつかうのがにがてなひと」がいる。
そんな人と出会ったときにはどうすればいいのか、自分で考えること、行動することの大切さ、その先には新しい可能性がまっていること。
ヨシタケさんのやさしい言葉とイラストですが、この1冊にはいつも以上に強い思いを感じます。

様々な情報が飛び交い、生きづらさも感じることの多い世の中で「がんばれ!まけるな!」追われるうちに、逃げてはだめだと思い込んでしまっている人もいるのではないでしょうか。でも、「にげる」選択肢があることも決して忘れないでほしい。
逃げれば、また探すことができるのだから。

この本を読んだとき、「まさに私が子どもたちに伝えたかったことだ!」と感じました。
頑張ることも、我慢することも大切。
だけど、それと同じくらい逃げることも大切。
付き合う人も、生きる場所も自分で考え、心が豊かに過ごせる場所を見つけてほしい。

春、また新たな一歩を踏み出す人も多いと思います。
おとなの方も、子どもたちにも、ぜひ、読んで心にとどめてほしい1冊です。

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