【51冊目】『ねこはるすばん』
にんげん、でかけていった。
ねこは、るすばん。
人間がいなくなったら、さぁ、ここからはねこの時間。
「やっと、誰もいなくなった」とばかりに動き出すねこ。
まるで人間のように一人(?)時間を満喫しまくるねこ。
最後、人間をお出迎えするときの表情もばっちり決まっています!
絵本の1ページというより、画集をみているような美しく鮮やかな絵と、ユニークな世界観、思わず触りたくなるようなねこのふさふさ感。
町田尚子さんのねこ愛をひしひしと感じます。
私はどちらかといえば猫より犬派だったのですが、猫にハマる人の気持ちがわかる気がしました。
実はねこの手のひらで転がされているんじゃない?感と、どこか全てを見透かされているような目つきに心を鷲掴みにされました。
ねこの行った本屋さんに町田さんの別作品『ネコヅメのよる』と思われる本が並んでいるという、細かなネタが仕込まれているところもツボでした。
ねこ好きの人には必ず読んでもらいたい、ねこの魅力満載の1冊です。