【39冊目】『14ひきのかぼちゃ』
これはかぼちゃのたね、いのちのつぶだよ、とおじいさん。
そこから、14匹の家族によるかぼちゃのお世話が始まります。
土を耕し、畑を作り、種をまく。
まだかまだかと芽が出るのを待ち、芽が出てからは雨や嵐の日も一生懸命お世話をする子どもたち。
さぁ、いよいよ収穫です!
おじいさんの「命の粒だよ」という言葉の通り、かぼちゃが少しずつ成長していく過程、そして、収穫され、大切な食べ物として今度は自分たちの命になる。
その流れが季節の移り変わりとともに、丁寧に描かれ、まるで映像を見ているかのように感じられます。
こちらの「14ひきのシリーズ」は私が今の娘と同じくらいの歳の頃、いちばん読んだシリーズです。
実家に帰った際、本棚に並んでいたのを見つけ、懐かしく思いながら読みました。
可愛いねずみたち、美しい情景、そしておいしいそうな食事。
シリーズを通して、日常の中にある幸せ、自然の美しさや厳しさを感じさせられます。
そして、「14ひきのシリーズ」を読むときのもう一つの楽しみ方が、表紙、裏表紙に書かれている14ひきの名前と見比べながら読むことです。
14ひきもいるので中々見分けがつかないねずみたち。
「あ~これがなっちゃんか」「ごうくんはいつも帽子かぶってる子だね」と照らし合わせて子どもたちと楽しんでいます。