【68冊目】『わんぱくだんのおかしなおかしや』
わんぱくだんの3人がおなかをすかせていると、突然、見たこともない小さなお店があらわれます。
お店の名前は『おかしなおかしや』。
3人が中に入ってみると、そこには…。
ひとりだったら、けん・ひろし・くみ。さんにん あつまれば、わんぱくだん。
わんぱくだんの いく ところ いつも ふしぎな ことばかり。
ほら、きょうだって…。
我が家の子どもたちが大好きな「わんぱくだん」シリーズは、いつもこんなお馴染みのフレーズで始まります。
このフレーズを聞くだけで、今回はどんなことが起こるんだろうとワクワクしてきませんか。
わんぱくだんの3人は、どこにでもいそうな普通の子どもたちです。
そこが、子どもを惹きつける理由の1つなのかもしれません。
自分たちと同年代の普通の子どもたちが、自分たちがいつもしているような遊びをしていると、急に不思議な世界に入り込んでしまう。
もしかしたら、自分たちにもこんな冒険が待っているかも!というドキドキやワクワクを感じられるのかもしれません。
そんな「わんぱくだん」シリーズの、今回は21作目。『おかしなおかしや』なんて、タイトルだけでも魅力的な響きですよね。
お店の中は一度は行ってみたい「お菓子の世界」!
ケーキのなる木に、ホットケーキのひまわり畑など、まるで夢のよう…。
そうです、わんぱくだんもいつも現実の世界に戻ってくると「ゆめだったのかなあ?」と不思議がっています。
ですが、いつもくみが「ゆめなんかじゃないわ」と不思議な世界のおみやげをポケットから取り出すのです。
「なんだ、ゆめか」ではなく、「ほんとだったの!?」という驚きと嬉しさと不思議さが余韻として残るのもおもしろいところです。